2015年12月1日火曜日

グリンツィングの二の舞いでは?

外国人観光客、しかも団体客だけをターゲットにした飲食店が増えているらしい。
勿論、「日本人お断り」だ。
団体客を効率的に回転させ、利益を出す為には悪いアイデアではないと思う。

けど、

個人客や地元民(日本人ですね)はどうなるのだろうか?

オーストリアの観光客向けホイリゲ地域として知られているグリンツィング(Grinzing)という街がある。
古くからのホイリゲ街でウィーンっ子にも人気があった。

あったんだ。。。

でも今は、団体の観光客向けホイリゲ街になってしまった。
ウィーンっ子だけでなく、個人の観光客も寄り付かない。
個人客が来ないからそれ相手の小さな店は殆ど店じまいしてしまった。
ホイリゲが店じまいし、廃屋や空き地になり、昔ながらのホイリゲ街の街並みがなくなりつつある事に気が付いたウィーン市は景観条例をつくり、そのホイリゲ街を守ろうとした。

時既に遅し

ホイリゲの外観は保っているけど、イタリアンや日本食や、カフェや。。。そして大きな団体向けホイリゲだけが残る街に人々は帰って来ない。
以前は日本の旅行ガイドに必ず紹介されていたが、今は紹介されていないケースもある。

グリンツィングは団体客が来やすいホイリゲ街にした為に個人客もホイリゲもなくしてしまった。

日本では同じ事が起きないのだろうか?
そして、その時、団体の観光客が来なくなったら、どうなるのだろうか?

そもそも、観光客が求めているのは、そんな店なのだろうか?

やれ、やれ

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