2014年9月15日月曜日

親孝行の話 あるいは 介護など

本日は敬老の日ということで、オーストリアかぶれも、ワイン屋さんも、難病患者も横へおいといて、親孝行という行為について私なりの思うところを書きます。
まぁ、興味ない人はスルーしましょう。

親孝行は生きているうちが良いですが、できれば相手がその価値を理解できる間にした方がいいと思います。相手が理解出来なくなれば、敬老の日もクリスマスも誕生日も母の日も父の日も、スルーした方が懸命です。もし、どうしても、相手が理解出来ないのに親孝行がしたいなら、それは自分の自己満足の為と割りきって、相手に感謝を求めないことです。

結論書いたから、終わろうか。。。

うん。。。

Kino_Sanは両親を介護しています。
和歌山県の南部に住んでいた両親を京都の自宅に引取り、一人で二人を介護しています。
お父さんは脳梗塞の後遺症の「まだら認知症」、お母さんは「アルツハイマー型認知症」です。
両親は共に「要介護3」です。
要介護の認定は1(軽い)から5(重い)までありますから、二人は共に「それ程ひどくはない」状態です。
でも、「それ程ひどくはない」状態の人が家の中に二人いるわけで、それを一人で介護しています。

大変だ。。。

今日はでも大変な話じゃないのね。

時々、テレビドラマやネットで介護に関する「感動的」な話を観るのね。
でも、それは介護する側が勝手に解釈した「感動的」な話なのね。
介護されてる側が本当はどう思っているのかは「謎」なのね。

そう、旅行に行ったり、美味しい物を食べたりしても、本当はどう思っているのかは、「謎」なのね。
だから、感動したり、感謝したりしているのかも、「謎」なのね。

Kino_Sanもバカじゃないから何年も介護してて、分かっているのよ。

分かっていてても、例えば今日は敬老の日で、お母さんはショートステイに行ってて、お父さんはデイサービスに行ってるわけです。
と、お母さんに会いに行くのね。
お母さんはそう喜ばなけど(結構、施設で介護士さん達に囲まれて楽しいのね)、自己満足だと分かっているけど、やっぱり顔を見たいのね。
お父さんにはステーキを買ってきたのね。お肉が好きなので、やっぱり食べさせたいのね。多分明日には食べた事を忘れるか、焼き加減が悪いと怒られるのがおちなのよね。

それはね。
底のない井戸に石を落とすようなものなのね。
待てど、暮らせど、音がしないの。
でも、待っているのよね。

コトン

その音が聞こえる瞬をね。

お父さんは「まだら認知症」のうえ「昼夜逆転」なので、夜にうろうろします。
お父さんが帰って来て5日目です。
てことは5日間寝てないのです。

まぁ、介護とはそんなものです。

では。。。コトン(Kino_Sanが倒れた音)



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