2014年6月11日水曜日

サンクト・ラウレント(Sankt Laurent)

Kino_Sanはテルメンレギオン(Thermenregion)でも南部のコッテングブルン(Kottingbrunn)という町に住んでいた事があります。
コッテングブルン付近は赤ワイン産地でなかでもオーストリアの地場品種サンクト・ラウレントの栽培が盛んです。
なのでホイリゲでも白ワインより赤ワインを飲んでいる人の方が多い傾向にあります。
(人は同じ値段なら美味しい方を注文するのが普通です。)
ホイリゲの安いサンクト・ラウレント
サンクト・ラウレントは片親がピノ・ノワールですので、比較的優しい飲み心地の赤ワインです。(ある意味パンチ不足)
但し、ピノ・ノワールがお魚にもよく合うのに比べると、ちょと癖ありと言うか、時々拒絶するような感じがあります。
お肉は大体上手く合うので、オーストリアのホイリゲで飲んでいる場合、サンクト・ラウレントのフードマッチングが問題になる事はありません。
(オーストリアのホイリゲには普通でも異常でも魚料理はほぼない)
ホイリゲ
オーストリアの赤と言えばブラウフレンキッシュ(Blaufränkish)ツヴァイゲルト(Zweigelt)が知られています。
ブラウフレンキッシュはサンクト・ラウレントと同じように片親がピノ・ノワールですが、マグロや鰹といった赤身の魚には良く合います。
ツヴァイゲルトはブラウフレンキッシュとサンクト・ラウレントから作られた品種で、産地や造り手によりいろいろ癖の出る品種です。癖のあるところはサンクト・ラウレントの血かもしれません。

ホームステイ先のパパとママは何時も、何処のホイリゲでもサンクト・ラウレントを注文していました。白ワイン派のKino_Sanも時々、一口だけ飲ませていただく場合がありましたが、同じ品種とは思えない程ホイリゲによりある部分に差があったという印象があります。
シュティフト・クロースターノイブルク・サンクト・ラウレント・タッテンドルフ・クラシック
そのサンクト・ラウレントをオーストリアで一番多く栽培しているのはテルメンレギオンのワイナリーではなく、クロースターノイブルク(Klosterneuburg)のシュティフト・クロースターノイブルクである事を最近になって知りました。
意外と言うか、意表を突かれた感じです。
シュティフト・クロースターノイブルクはテルメンレギオンのタッテンドルフ(Tattenndorf)に大きな畑を持っているようですが、どの辺りかは良く知りません。次にタッテンドルフに行った時にでも聞いてみようと思います。

Kino_Sanにとっては思い出深いサンクト・ラウレントですが、Kino_Sanのワイン・ショップで販売を始めたのは昨年の暮れぐらいからです。
思い出深いだけにKino_Sanの中にはあるサンクト・ラウレントの基準があって、その基準以下のサンクト・ラウレントを売る気にはなれなかったのです。
今もKino_Sanのショップに並んでいるサンクト・ラウレントはKino_Sanの中のある基準以上のものだけです。

その基準以下のサンクト・ラウレントをKino_Sanはこう呼んでいます。

残念なサンクトくん

ある基準の話はKino_Sanが話す気持ちになった時に。。。

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