2014年6月7日土曜日

シュニッツェルの話

ワールドカップを意識してマクドナルドが売っている超勘違いドイツバーガー ポークシュニッツェルについて考察してみました。

ウィンナー・シュニッツェル(Wiener Schnizel)と言う料理は仔牛(豚もありですが)を肉叩きで叩き広げ薄くして、細かなパン粉を付けて、フライパンを使い揚げると言うより焼くに近い状態で短時間で調理します。
薄くカラッとしているうえに付けるのはソースではなくレモン汁だけです。
日本のトンカツよりかなり軽めの料理で、カロリーもかなり控えめになっているような気がします。
これをオーストリアの辛口白ワインでいただくのです。
ワインもシュニッツェルも食べている人も仕合せになる瞬間です。

さて、調べました。
と言うのはマクドナルドのレシピにひかかるところがあったのです。

プレッツェル風バンズにポテトフィリングとローストオニオンを合わせ、キノコの香り豊かなシャンピニオンソースで仕上げました。

シャンピニオンソース?

プレッツェル風バンズとローストオニオンもどうかと思うけど、まぁなんとか許せる範囲だし、ポテトはどんな状態であれ、結構シュニッツェルに合わせる事が出来そうな気がします。

しかし、シャンピニオンソースは聞いた事ない。

で、調べました。
どうもドイツではウィーン風のレモンを絞るという食べ方の他にキノコの入ったクリームソース(シャンピニオンソース?)等のソースをかけて食べる事があるようなのです。
軽いシュニッツェルをわざわざドイツ風に重くしちゃうのです。
それをマクドナルドはぱくったようです。

ドイツ風シュニッツェルですね。

そう考えるとマクドナルドも100%間違っている訳でもない。
でも、シュニッツェルは「ドイツ生まれ」ではないので、そこは完全に間違ってます。

Kino_San的にはウィンナー・シュニッツェルの方が洗練されていて、文化的な食べ物だと思うのです。
洗練された食べ物であるシュニッツェルに何故ドイツ人はソースなんかかけてダサくしてしまうのか、Kino_Sanは理解出来ません。
シュニッツェルはお肉本来の美味しさと揚げたての香ばしさをウィーン風に味わうのが一番だと思うのです。

まっ、ドイツの田舎者がする事ですからね。
理解するのが無理な話です。

2 件のコメント:

  1. 先月旅行でウィーン、ベルリンとまわってきて、好きなものでシュニッツエル何回か食べましたが、やはりドイツよりウィーンの方が美味しいですね。それにドイツでは、仔牛のシュニッツエルではなく、豚のシュニッツエルしか置いていない店も多かったです。仔牛のシュニッツエルは、あっさりレモンで食べるのがおいしいですが、豚だと肉自体が淡泊なので何かソースかけた方が美味しいというのもわかるような気がします。それにドイツだとメニューで豚シュニッツエルの隣にたいていコルドンブルー(チーズとんかつ)が載っているので味が濃いのを好む人が多いのかもしれませんよ。やはりKino_sanのいわれるようにドイツ人の方が実は田舎者なのかも?
    これまで何回かウィーンでウィンナーシュニッツエル食べましたが、私はPlachuttaのGasthaus zur Operのが一番美味しいと思いました。バーデンだと市立劇場前のCafe-Restaurant Batzenhäuselもこれに負けず美味しかったです。

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    1. Hungerさん、こんにちは
      やはりシュニッツェルはオーストリアが美味しいですよね。
      写真はメードリンクのホイリゲPferschy-Seperのものですが、シュニッツェルが美味しいホイリゲとして有名ですので、下手なレストランより美味しかったです。

      でも、マクドナルドが変なバーガーを売っちゃったので、それを食べた日本の方がオーストリアへ行った時、「へぇ~、オーストリアってドイツの真似してシュニッツェルを食べるんだ。」なんて言い出しかねないですね。
      ちょっと悔しいです。

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