ある意味静か過ぎた2021年最後のワインは、もう2度と同じ年を迎えたくないので、もう2度と飲めないかもしれないワインにしました。
飲食店や宿泊施設の苦境が報じられる中、実はワイン業界も大変な年を過ごさざるおえませんでした。
飲食店や宿泊施設が営業していないということは、そこで飲まれるワインも売れないということです。
オーストリアワインというかなりマイナーなワインを扱っているインポーターさんも、其々、其々の理由で苦境を迎えていました。
このワインを輸入しているインポーターさんは、恐らく終業されると思います。
次にこのワインを飲めるのは何時か？
次にクリムトを観られるのは何時か？
そんなことを思いながら大晦日の夜を過ごそうと思います。
良いお年をお迎えください。
Moric Blaufränkisch Burgenland 2018
2021年に飲む最後の赤ワインをどれにするかちょっと迷いましたが、これにしました。
感染症で暗く、孤独だった年に区切りを付けたい年末です。
濃い紅
ブラックベリーの香り
深い濃くとメロンの風味
ビーフシチュー、グラーシュ、ステーキ、すき焼き、鰤の照焼などにお勧めです。
Esterházy Blanc de Noir Non-Vintage
ブラン・ド・ノワールですが、ロゼと言ってもいいセクトです。
Kino_San家のクリスマスはこれがないと始まりません。
虹色
林檎の香り
桃の風味とあざやかな酸味
オードブル、コールドミート、ロブスター、スモークサーモンなどにお勧めです。
Weninger Zweigelt im Fluss 2019
とても落ち込んだ時にヴェーニンガーの葡萄畑を思い出します。
ミッテル・ブルゲンラント（中央ブルゲンラント）の小高い丘の斜面、様々な雑草が茂る畑で葡萄達は伸び伸びと育っていました。
そこにはブルゲンラントの光が溢れていました。
ブルゲンラントに帰りたいKino_Sanです。
明るい菫色
ベリーの香りとタバコの余韻
フルーティでベリーや桃の風味、林檎の酸味、口当たりはなめらか
ステーキ、コールドミート、すき焼き、鰤しゃぶなどにお勧めです。
Weninger Welschriesling Saybritz 2019
ヴェーニンガーが所有する南ブルゲンラントの小さな畑サイブリッツ、その畑で採れた葡萄から造られました。
個人的には、こんなに濃くがなくても、と思っています。
金木犀の色
洋梨の香り
林檎の蜜のような濃くと薄荷の風味
合わせるのは難しいです。
コールドミート、おでんなどには合うかもです。
Esterházy Nr.7 Blaufränkisch Beaujolais 2019
エレガントではないです。
Kino_Sanはあまり好きではありませんが、30年前位のブラウフレンキッシュはこんな感じが主流でした。
ある意味、新しい、かも。
紅色
ブラックベリーの香り
フルーティで桃の風味、林檎の酸味
ジビエ、ステーキ、ローストビーフ、鰹のたたき、鰤しゃぶなどにお勧めです。
Wieninger GrünerVeltliner 2020
とても残念な事ですが、今年は様々な事情でヴィーニンガーのホイリゲ（新酒）は輸入されませんでした。
ホイリゲの代わりとして輸入されたのがこのワインです。
ヴィーニンガーは「ゲミッシュター・サッツの帝王」とも言われ、ウィーンのワイン、特にゲミッシュター・サッツの評価を世界的に高めたワイナリーです。
でも、Kino_San的にはグリューナー・フェルトリーナーがお勧めで、限定品とは言え、お手頃価格のグリューナー・フェルトリーナーが輸入されたのはとても嬉しい事です。
黄緑
瓜のような香り
ミネラルと微炭酸、グレープフルーツの酸味
ウィンナー・シュニッツェル、唐揚げ、お好み焼き、鯛のカルパッチョ、オイルバースのパスタ、お寿司などにお勧めです。
Esterházy Nr.5 Rosé Brut 2015
オーストリアの地場品種黒部度yブラウフレンキッシュのロゼのスパークリングです。
高級品種のブラウフレンキッシュのロゼなんて嬉しいですよね。
このスパークリングワインはエスターハージーのブラウフレンキッシュの新しく展開されたシリーズとなっています。
珊瑚色
レッドベリーの香り
フルーティで桃や苺の風味、林檎の酸味
オードブル、コールドミート、ロブスター、蟹すき鍋などにお勧めです。
Esterházy Nr.6 Blaufränkisch Rosé 2017
高級黒葡萄品種ブラウフレンキッシュ100％のロゼワインです。
フルーティですが、しっかり辛口のところが好きですね。
サーモンピンク
ベリーの香り
桃の風味と林檎の酸味
ロブスター、スモークサーモン、コールドミート、海老のクリームシチューなどにお勧めです。
Esterházy Pinot Noir Rosé 2019
エスターハージーの新しいロゼですが、地場品種ではないので売る気はほぼ無しです。
ちなみに、税込 2,750円 です。
淡いサーモンピンク
バニラの風味とグレープフルーツの酸味
スモークサーモン、エビチリ、ガーリックシュリンプなどにお勧めです。
Zahel BIO Wiener Heuriger 2021
2021年のホイリゲが解禁しました。
新酒の季節を楽しみましょう。
淡いモスグリーン
フルーティで微かな花の香り
林檎の風味
ホイリゲ定番の豚や鶏のローストやお鍋で楽しみましょう。
Zahel BIO Wiener Heuriger Zweigelt 2021
2021年のホイリゲが届きました。
新酒の季節を楽しみたいですね。
明るい菫色
フレッシュでフルーティ、ベリーの酸味
ホイリゲ定番のコールドミートや季節のお鍋で楽しみましょう。
Bründlmayer Rosé Zweigelt 2020
カンプタールの有力ワイナリー、ブリュンデルマイヤーのロゼワインです。
以前より色が淡く、より桜の色に近くなりました。
桜色（淡いピンク）
桃の香り
林檎の風味とグレープフルーツの酸味
トマトソースベースのパスタ、ピザ、おでん、醤油ベースのお鍋などにお勧めです。
Arndorfer Neuburger Strasser Weinberge 2016
ノイブルガーが好きです。
まろやかで優しい口当たりがいいと思っています。
黄金色
ミネラルのアロマ
まろやかで林檎の風味とレモンの酸味
オイルベースのパスタ、オムレツ、出汁巻き、茶碗蒸し、海鮮のお鍋などにお勧めです。
Bründlmayer Donauriesling 2020
インポーターの資料より
ドナウリースリングはクロスターノイブルク教育研究センターによって育てられた若いPIWI（真菌耐性）品種です。
片方の親はリースリングで、もう片方の「FR
589- 54」は純粋に繁殖を目的としたアメリカの葡萄の木とヴィティス ヴィニフェラタイプ（SV12481x（RUxGU））の交配から来ています。
真菌性の病気に対す
る高い耐 性などの優れた特性と、ワインの味の質やストラクチャーなどのヴィティス ヴィニフェラ特性を組み合わせることに成功しました。
そうすることによって、ド
ナウリースリングは環境に優しい方法で手入れすることができます。
例えば年間を通じてトラクターが葡萄畑を通る数回を節約できます。
これにより燃料消費量
が削減され、CO2排出量 が大幅に削減されます。
つまり、環境に優しく、人に美味しく、飲むだけでCO2削減に貢献できる品種ということです。
しかも税込 3,100円 は懐にも優しいのです。
グリーン
フルーティで西洋接骨木（エルダーフラワー）の香り
パイナップルの風味とレモンの酸味
ウィンナー・シュニッツェル、スモークサーモン、クリームソースのパスタ、鰆の西京焼き、粕汁などにお勧めです。
Zull Lust&Laune Rose 2020
可愛いボトルのお勧めしたいロゼワインです。
オーストリアの地場品種黒葡萄ツヴァイゲルトに少しだけピノ・ノワールがブレンドされています。
ローズピンク
フルーティで桃のようなアロマ
フルーティで林檎や桃の味わい
ガーリックシュリンプ、エビチリ、トマトソースのパスタ、ピザなどにお勧めです。
Stadt Krems Grüner Veltliner Lössterrassen 2020
シュタット・クレムスはクレムス市営のワイナリーです。
コスパの良いグリューナー・フェルトリーナーらしい美味しいワインです。
モスグリーン
メロンのような香り
ミネラル、ペッパー、微炭酸、ライムの酸味
ウィンナー・シュニッツェル、鶏や豚のロースト、唐揚げ、オイルベースのパスタ、お好み焼きなどにお勧めです。
Hajszan Neumann Grüner Veltliner 2020 Natural
9月の始めに限定輸入されたワインです。
在庫があればお取り寄せできますが、
どうかな？（輸入数は960本）
ハイサン=ノイマンはヴィーニンガー傘下のワイナリーですが、その在り方はちょっと違うと思っています。
ヴィーニンガーもその辺りは理解して上手く経営していると感じています。
それにしても自然派ワインが知られるようになってから、第4のワインとして登場したオレンジワインですが、どんどん美味しいものが輸入されています。
自然派を前面に出しているハイサン=ノイマンなので、ちょっと期待しました。
ところで、自然派を全く出してないですが、ヴィーニンガーも有機栽培の自然派ワインです。
オレンジ
グレープフルーツの香り
桃と林檎の風味、少し重いミネラル
ウィンナー・シュニッツェル、オイルベースのパスタ、ピザ、鯖の塩焼き、海鮮の炊込みご飯、お鍋などにお勧めです。
Langmann Shilcher Hochgrail 2020
世界一、酸の強いロゼワインと言われているシルヒャーです。
酸というより独特の風味が地元のカボチャのオイルを使った料理にぴったりです。
色も特徴があります。
赤紫
フルーティなアロマ
強い酸とグレープフルーツや苺の風味
中華の炒め物、根菜のサラダ、鶏の炊込みご飯などにお勧めです。
Langmann Sauvigion Blanc Greisdorf Reserve 2017
ソーヴィニョン・ブランは何処の国でも栽培されていて、Kino_San的にはあまり馴染みのない品種でもあります。
でも、シュタイヤ―マルク州はこのソーヴィニョン・ブランの一大産地でもあります。
グリーン
ミネラルとメロンの香り
ミネラル、酸味の強い林檎
オイルベースのパスタ、鶏と温野菜のサラダ、白身魚のカルパッチョ、鶏の炊込みご飯、魚貝のお鍋などにお勧めです。
Wieninger Wiener Riesling 2015
ウィーンってリースリングが美味しいのです。（殆ど知られてないけど）
ワッハウとは方向性にかなりの違いがありますが、Kino＿San的にはあっさりしていて食事に合うと思います。
レモン色
柑橘系の果物の香り
メロンの風味とレモンの酸味
生牡蠣、オムレツ、キッシュ、鶏のロースト、茶碗蒸し、白身魚のカルパッチョ、鯖の塩焼きなどにお勧めです。
Wieninger Wiener Gemischter Satz 2018
ウィーンのホイリゲで飲まれていた、でもオーストリアワインが早飲み・安物の理由とされていたゲミッシュター・サッツを、ワイン産地としてのウィーンを代表するワインまで高めたヴィーニンガーの定番ワインです。
ヴィーニンガーはウィーン北部のシュタマースドルフでホイリゲも営んでいます。
一口飲んでウィーンのホイリゲへ行きたくなりました。
グリーン
微かな林檎の香り
微炭酸、林檎の風味とグレープフルーツの酸味
ウィンナー・シュニッツェル、オイルベースのパスタ、唐揚げ、お好み焼きなどにお勧めです。
Pittnauer Himmelhoch Rosé bitter brut nature 2015
オーストリアの地場品種黒葡萄サンクト・ラウレント100％のロゼ・スパークリングです。
綺麗な色と香り立つロマンチックなスパークリングですが、これも在庫切れです。
ストロベリーピンク
苺や桃、林檎のアロマ
苺の味わいと林檎の酸味
コールドミート、ガーリックシュリンプなどにお勧めです。
Pittnauer mash pitt 2019
ラベルが可愛いですね。
品種はグリューナー・フェルトリーナー 35% 、ソーヴィニヨン・ブラン 35% 、 シャルドネ 20% 、 トラミナー 10%となります。
無添加、無清澄、無濾過の今のピットナウアーらしいワインです。
売りたいところですが、これも在庫切れ状態です。
オレンジ（かなり濁りも）
フルーティでメロンのアロマ
微炭酸とグレープフルーツの酸味
これからの季節、おでんやお鍋、炊き込みご飯などに美味しい感じです。
Heinrich Naked red 2017
ワインの商品名が変更されました。
オーストリアを代表する地場品種黒葡萄3品種のブレンドですが、その配合比も微妙に変更されています。
オーストリアの赤ワインとしてはお手頃価格も嬉しいところです。
明るい菫色
フルーティな香り
旨味が多くメロンの風味とベリーの酸味
ステーキ、ビーフシチュー、グラーシュ、鮪の刺身、鰹のたたき、すき焼きなどにお勧めです。
Heinrich naked white 2018
ハインリッヒはオーストリア東部の州ブルゲンラントでも東側、ノイシードラ湖の東岸の町ゴルスのワイナリーです。
オーストリアワインは地場品湯を中心に輸入されていますが、珍しくシャルドネといった国際品種で造られたワインです。
シャルドネ91％、ピノ・ブラン6％、ムスカートオットネル2％、ピノ・グリ1％とのことです。
黄金色（ほぼシャルドネの色）
乾いた藁と林檎の香り
口当たりがなめらかで、熟した林檎の風味（甘くはない）
鶏のロースト、鯖の塩焼き、おばんざいなどにお勧めです。
Jurtschitsch Belle Naturelle Rosé 2019
すっかり自然派ワインの造り手になってしまったユルッチッチの自然派香るロゼワインです。
ピノ・ノワール、ツヴァイゲルト 、カベルネ・ソーヴィニヨンのブレンドです。
ラベルが好きな感じです。
茜色
桃の香り
フルーティで桃と林檎の7風味、グレープフルーツの酸味
ガーリックシュリンプ、エビチリ、トマトソースのパスタ、ポキ、鰻、牛丼などにお勧めです。
Wieninger Roséngartl Wiener Gemischter Satz 2017
ヴィーニンガー最高級のゲミッシュター・サッツです・
ヌスベルクの中でもポテンシャルの高い区画ローゼンガルトルの葡萄を使用しています。
金木犀の色
メロンの香り
微炭酸、青林檎の風味、柑橘系の酸味
ウィンナー・シュニッツェル、オイルベースのパスタ、鯖の塩焼き、西京焼き、天婦羅などにお勧めです。
Pittnauer Pittnauski 2015
相変わらずの愉快なラベルです。
販売したいのですが、インポーターにも在庫がなくなってしまいました。
オーストリアの地場品種黒葡萄ブラウフレンキッシュ、サンクト・ラウレント、ツヴァイゲルトにメルローのブレンドワインです。
メルローは強くない。
明るい菫色
花のような香り
微炭酸、口当たりよく、ジューシー
ステーキ、グラーシュ、ビーフシチュー、ポキ、鰹のたたき、鰻などにお勧めです。
Wieninger Bisamberg Wiener Gemischter Satz2017
ビサムベルクはヌスベルクの上のカーレンベルクから見るとドナウ河の向こうにほっこり盛り上がったそんなに高くない小山のように見えます。
そのぼっこりの麓にヴィーニンガーのワイナリーがあるホイリゲ街のシュタマースドルフがあるのです。
ヴィーニンガーの本拠地の畑と言うわけです。
このワインは癖が強いと記憶していたのですが、予想外に飲みやすくフルーティなワインでした。
ヴィーニンガーのホイリゲに行きたい！
（Kino_Sanの心の声）
矢吹色
メロンや林檎の香り
フルーティで林檎の味わい、微炭酸で柔らかな口当たりの爽やかな飲み心地
ウィンナー・シュニッツェル、ピザ、オイルベースのパスタ、焼き魚、焼き茄子、おでんなどにお勧めです。
Wieninger Nußberg Wiener Gemischter Satz2018
ヴィーニンガーの高級ゲミッシュター・サッツです。
ホイリゲ（簡易食堂）で飲まれていたゲミッシュター・サッツのポテンシャルに気付き、安物のイメージが強かったゲミッシュター・サッツを高級ワインにまで高めたヴィーニンガーの功績はウィーンのワイン業界において大きなものです。
Kino_Sanは貧乏性の為かこのような高級ワインは苦手なのですが、久しぶりに飲むと「良いものは、やはり良い」と痛感しました。
飲まなかった歳月は少し損をしていたのかもしれません。
矢吹色
フルーティでメロンや林檎のアロマ
旨味とフルーティで林檎の風味
ウィンナー・シュニッツェル、お寿司、出汁のきいた煮物、煮魚、鰆の西京焼きなどにお勧めです。
Zahel Orange-T NV
最初に悪いニュースから、キャップが開かないかもしれません。
写真のキャップは手では開けられず、ニッパで切りました。
オレンジトラウベは白ワイン用の葡萄品種です。
成熟すると皮がほんのりオレンジ色になることからその名が付きました。
ツァーヘルではゲミシュター・サッツの中の1品種として栽培していましたが、1966年より単一品種として栽培しています。
オーストリアにおいてこの品種でのワインはこれだけかと思われます。
モスグリーン
メロンのアロマ
レモンの酸味と後口にメロン
豚や鶏のロースト、コールドミート、焼き魚などにお勧めです。
