主婦の魂 100までも！！

お母さんは要介護4です。
アルツハイマーも悪化しています。
言葉も殆ど出ず、自分の意思は顔の表情等で表しています。

でも、買物に行くのは好きなんだな。

だから車椅子で近くのスーパーまで連れて行きます。
車椅子に車椅子用のカートを取り付けて、お母さん自身がカートを押しているような感覚で買物をしています。

例えば今日の買物です。
今夜は北海道のチーズでじゃが芋のグラタンを作るので、メインはそれに合いそうな料理を作りたいと思っていました。なので、刺し身用の鯛の切身をカルパッチョにしてはとお母さんに聞いたのです。（お母さんは鯛のカルパッチョが好きです。）
お母さんの見える位置に鯛の切身をもっていくと、お母さんは「ちょっと」という感じの顔をしました。
で、鯛より安い鮃の切身を見つけたのです。
お母さんは鯛の方が好きなはずなのに、値段を見て納得、鮃のカルパッチョに同意しました。

例えば、山積みの茄子の前でKino_Sanが悩んでいると、お母さんの手がのびて1本の茄子をつかみます。
「ほれ」
茄子でもトマトでも、バナナでも、そんな感じでお母さんが選んだ野菜は新鮮でお買い得な感じの物が多いのです。

お母さんはベテランの主婦、Kino_Sanでは足元にも及びません。